#32 初・英語でインタビュー Part2
こんにちは。ほのこです。
今日はきちんとタイトル通り、インタビューについて書きたいと思います。
さて、ではまず書類選考から。前にも記事に書いたことがあるのですが、北米ではレジュメ(履歴書)とカバーレターという送付状?が必要です。これが自分の学歴や職歴を書くだけのものではなく、どんなことをしたのか、前職の経験が今回応募している職のどういうところにマッチしているのかを記載する必要があるんです。つまり、レジュメを使い回しできない(笑)これがもう本当に大変。でも、1つ、良いところは日本のように手書きしなくてもよい!(ワードでレジュメを作るのが主流です。大体の体裁は決まっているけど、フォーマットも特にない!)
例えば、どこかの企業のマーケティングのポジションに応募すると想定します。パソコンを使ってプロモーションのチラシを作ったりすると思われるので、私の過去の3年間の事務職経験からパソコンスキルあるよ!特にパワポとか得意だよ!何だったらイラストレーターもばんばん使えちゃうよ!って言うのをアピールします。(ちなみに私はイラレには全然詳しくないけど、例ということで笑)
ここまではまあ想定内だと思うんですけど、面白いのが次です。
例えば、私、大学生の頃はテニスコーチをしていたんですね。どこのテニススクールでも大概、定期的に何かしらのイベントがあります。私は当時、レッスンを受け持つだけでなく、スクール生大会(スクール生たのための試合)や地域向けテニス夏祭り、サーブ的当て大会などなどのイベントも手伝っていました。その際にポスターを作ったりしたので、お客さんの集客に繋がるようにしたよ!っていうのがアピールポイントになったりします。
普通、日本だったらバイトの経験なんてほぼ書けないと思いますが、こちらではバイトだろうが社員だろうが関係ありません。むしろバイトという言葉が存在しません。パートタイマーかフルタイマーです。
そして重要なのは何をしたのか。なので、これもレジュメへの書き方によっては全然プラスに働いてくれたりするんです:)こういう経験から企画力と実行力があるよ!!みたいな感じです。
正直言うとイベントを企画した訳ではないんですけど、そこは盛っちゃう(笑)でも、当時私が提案したSNSのアカウント作ってキャンペーン情報配信するっていうのが採用されたりしました。今考えるとSNS使うなんて、すごく当たり前すぎるくらいだけど、当時は、お、そのアイディアいいね!ってなる感じでした。時代の流れがすごい…
あ、ここでちょっと豆知識ですが、英語ではSNSではなく、ソーシャルメディアと言わないと通じません。SNSって言う度に何回もなんだそれ?って聞かれて、なぜ伝わらないんだー!!ってなったことがあります笑
要するに何が言いたいかというと、自分の過去の経験からマッチできそうな内容を掘り起こしてきて、(当時何をしていたか記憶を呼び起こし)強気にアピールです!それに限る。多少古い過去でも大丈夫です◎
と、ここまでして、一生懸命レジュメに記載する内容を考えて、一番重要なのが文法とスペルチェックです。どんなに自分でチェックしても、やはりネイティブではない私たちには気付けない文法ミスやスペルミスが出てきてしまうので、ネイティブの人や英語が堪能な人にチェックしてもらうのが一番です。
私は語学学校のスクールカウンセラーや、カレッジの先生、プライベートレッスンの先生など色んな人にチェックしてもらいました。ミスだけじゃなくて、もっと良い表現や最適な単語のチョイスに言い換えてもらったりできるので、絶対自分で完結させないことが大事だと個人的に思っています。なんと言っても、競争の激しい北米の就職マーケットではひとつのスペルミスも命取りです。そのせいで、書類審査に落ちてしまったら何とも勿体ない!!(まあでも履歴書にミスなく記入するのなんて日本でも常識ですよね…汗)
さて、レジュメを完成させて問題はここから。(問題だらけ笑)
カナダの求人媒体はIndeedが主流なので、私も漏れなくインディードのサイトで募集を探していました。
このインディードのサイトはオンライン上でサイトを通してレジュメを送ります。いつも通り疑り深い私は、私の個人情報が載ったレジュメをサイト上に添付して送るなんて、大丈夫なのか?!と思いましたが、カナディアンに聞いたところそれが普通らしいので大丈夫そうです。ただ、スキャムのサイトもあるようなので、送る際には十分気を付けてください!!
主にAdministrative staff(事務職), Receptionist(受付), テニス関係, 留学エージェントとたくさん応募しましたが、待っても待っても返事は来ない!!まあ、若干想定していたものの、こんなにもか...と思うと悲しくなって半ば心はかなり折れていました。
というのも、Indeed のメール登録をしていると応募した職にフォローアップした方がいいよっていうお知らせが来るんですね。(たぶんレジュメ送ってから1週間後くらいに)で、そのメールで何人応募した人がいるかを確認できるんです。
200人という数字を見た時は驚きの衝撃。そりゃ返事も来ないはずです。「誰が200人のレジュメをきっちり読む時間があるねん」っていう、、、
やはり北米ではコネクションが何と言っても重要なので、まずコネがないとレジュメを見てもらえるところまで辿り着くのも難しい。悲しい限りです。
トロント大学院を卒業した友達も、行きたい会社のコネを誰か持っていないか色んな教授に聞きまくってようやく見つけた一つの光を辿って企業の人に繋いでもらって、なんとか面接まで漕ぎ着けて今の職をゲットしたと言っていました。なんたる狭き門!!しかもエンジニア職なのにそんな専門職でも普通にウェブから応募して採って貰えるのは滅多にないようです。
今ふと思ったんですけど、コネって日本語で言うと若干ネガティブに聞こえるので、ここでは人脈っていうのが正しいかもです。同じ意味だけども。
なので、全然返事も来ないし、音沙汰がなければ、Indeed で見つけた会社のウェブサイトに行ってみて、もし人事やマネージャーのメールアドレスがあれば直接そちらに連絡するというのが良いようです。
私の場合は、この頃、同時に見ていたe-Maple という日本人向けのカナダ情報サイトでタイミング良くデータエントリーの募集を見つけました。そこで、レジュメを送ってみると、面接のインビテーションが来て、本当にタイミングと運が良かったとしか言いようがありません。
やはり一つの媒体に絞るのではなく、複数見た方が良いと思われます。仕事用に特化したSNSのLinkedin というアカウントを作ったりもしました。リンクトインでもたまに企業が採用情報を出していたりします。
で、連休明けの朝9時に、オンラインでインタビューがスタート!!
かなり緊張していた私ですが、前もってインタビューの練習を色んな人としたので(周りの人に協力してもらって5人と面接の練習をしました)聞かれた質問は全て想定内のものでした。この練習をしている間に気付いたことは出来るだけ多くの人と練習した方がよい!色んな角度から見たアドバイスが貰える!ということ。これは本当に助かりました。
例えば、こんなアドバイスをもらいました。
- 企業のYouTubeを見て会社の情報を調べる(よく考えたら当たり前かもだけど、私はウェブサイトしか見ていませんでした)
- 会社の名前を正しい発音で呼んでいるか(これは盲点でした!たしかにグローバルな会社が集まるトロントでは、英語通りの発音とは限らない。)
- データエントリーって同じ作業の繰り返しが多いけど飽きない?って聞かれたら、反復作業と言う時にREPETITIVE の形容詞を使うこと!同じ意味でもTEDIOUSという単語はネガティブな意味合いなので絶対使わない
などなど。
ちなみに個人的にTED TALKSで一番好きな”ボディランゲージがマインドを作る”という動画を何回も見て、面接前に手を大きく広げたりもしてました(笑)I am not supposed to be here / You are supposed to be here というフレーズが印象に残る、感動的な内容も含まれているのでぜひ見てみてください:)
今までもバイトの面接を何度もしたことはあり、もちろんジャパレス以外は英語の面接だったのですが、もはや彼らは私のスキルよりも、最低限コミュニケーションを取るだけの英語力と、あとは勤勉かどうか。たぶんこれはほとんどの日本人がパスできるパーソナリティー(笑)
なので実質、本格的な面接は初めてでした。
そんなドキドキの状態で臨みましたが、インタビュアーが冒頭に”3連休明けでこんな朝一にインタビュー受けてくれてありがとう、本当眠たいよね〜”っていう言葉を掛けてくれて、あーやっぱりカナダだな〜と思い、少しほっとしました。
質問の内容は主に
1. Tell me a little bit about yourself
2. My strengths & weaknesses
3. About my previous job
4. Computer skills
でした。その後、簡単なエクセルのスキルチェックを行いたいからと言われ、送られてきたエクセルシートで、テーブルに名前を付けるのと、ピボットテーブルで表を作ってVLOOKUPの関数で違う表からマッチするのを引っ張ってくるというデモンストレーションをしました。
が、まず、マイクロソフトチームのビデオ会議ソフトを使っていた私たちは、Adminの人以外スクリーンをコントロールできないことに気付きます。これにおかしいな、どうやってやるんだろと費やすこと約5分(笑)”ごめんね〜オンラインで面接するの初めてなの〜”、とあちらも少しバタバタした様子でした。(何とここで私がこの職の応募者の中で一人目の面接者だということに気付きます。)
その後、マイクロソフトチームでは無理かもということになり、ZOOMに切り替えてみることに。するとスクリーンコントロールの権限を貰えて、上手く行ったので、私のパソコン上の画面でエクセルシートを開いてやってみました。
えーっと、まずはテーブルに名前っと。
すると、注意喚起の画面が現れます。
Webサイト版のエクセルではこの操作はできません。
な、なぬ?!
もちろん私のパソコンは言語設定を日本語にしているので、日本語で注意が現れます。もうその時点でかなりパニックな私。
というのも最近パソコンをMac に変えて、Office入れてなかったんです。いるよな〜と思いながら、高いしな〜、と買わずにいて、なんとかアップル専用のNumbers とかKetnote でやっていけていたんです。 普通に人に送るときはファイルを書き変えれるし、どうしてもエクセルがいるときはウェブ版を使っていたんですね。
ここに来てまさかの。。。
なんとか事情を説明して、じゃあウェブ版で出来ることだけやってみようということになり、最初のタスクはすっ飛ばし、ピボットテーブルで表を作ってVLOOKUPの関数で違う表からマッチさせることに。
若干パニックが治まらない私は、ここでVLOOKUPの関数でFALSEと打つところを、FALESと打ってしまい、関数がエラー表示を出してきます。もうエラーを見た瞬間に汗びっしょりです。3年間の経験がありますとか言って、パソコンスキルをゴリ押ししておきながら、この一番ポピュラーであろう関数を使えないとは(汗;;;)
そこで優しいインタビュアーがスペル間違ってるよと教えてくれます。が、もう正しいスペルが何か全くわからず、頭が真っ白です。
困った私は、
”えーっと、エフ・エー・エル・・・??(続きのスペル言ってくれ!!!)”
と声に出すと、再び優しいインタビュアーが
”エス・イーだね!”
と続きを言ってくれました。神対応でした。
その後、何とかスキルチェックのテストは終わり、何か私たちに質問はある?と聞かれました。ここは日本と同じで、質問を予め考えておいて、この会社に興味がある、もっと知りたいという意欲を見せるのが大事です。
- 今までにこのポジションをしてきた人たちに共通するような資質とかキャラクターはありますか?
- もしこの仕事をゲットできたら、勤務開始までに何か準備しておくべきことはありますか?
の2つを聞きました。私は2つだけ質問しましたが、カナディアンは3つは聞くべきと言っていました。
私の質問後、もう一人のインタビュアーが少し追加で、コロナの影響で仕事は当分テレワークになるけど、一人で働くことに問題はないか(もちろんオンラインで繋いでトレーニングはあります)と、私の個人的なパーソナリティはどんなのか?などを聞いて全ての面接は終わりました。今更ですがインタビュアー2人と私1人の3人での面接でした。
その後、御礼メールを送って終了です。あと、言い忘れましたが、インタビューのインビテーションが来たら、確認しましたメールも忘れずしっかり送ることが鉄則です。
面接が終わってしばしの間、ソワソワが止まらず、心を落ち着かせるために、ブログを書いて、それがこの間の記事に繋がると言うわけです。
それから少し時間が経って冷静になって、改めてVLOOKUPのことを考えると、私昔は”TRUE とFALSE じゃなくて、1と0を使ってたやん。断然その方が早いし。” なぜわざわざ文字打ったんでしょう(笑)
若干後悔するものの、”まあ、もう終わったことや。どっちみちスペルミスやエクセル使えない事件があったものの今の私に出来ることは全部やったし”と思うことに。
合否通知はどのみちすると言ってくれていたので、大人しく待つことに。
すると、なんと次の日、採用通知が!!!!!
なんと〜!!!!嬉しみ!!!
この企業、実は日系のジョブエージェントを通して、面接を受けたので、私はこのジョブエージェントの派遣社員として、その企業で働くと言う形になります。まあ、私の雇い主が誰であれ、やりたかった仕事に変わりはないのでばんざーい!!
というわけで、つ、ついに!!!来週から仕事開始です。今は会社から送られてくるパソコン待ちです。
最近タイピングの練習をしているのですが、やっぱり日本語と違って断然遅い。精進せねば。でも、とにかく働くの楽しみです♡
自分へのご褒美が欲しいと思い、ワインを買ってきてさあ飲もうとすると、ワインオープナーが家にないことに気付きました。ちーん。そんなこともある。ワインは後日しっかり頂きました。
読んでいただきありがとうございました:)
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