#10 eTA申請で詐欺?! クレカを止める!!
こんにちは。ほのこです。
突然ですが、私、昨日詐欺に遭ったんです。$110を失いました、悲しい、、、
今回はそんなまさかの出来事の経緯と対策をシェア出来たらと思います。
まず、eTAとは何か?からです。
eTAとは ”Electronic Travel Authorization” の略で電子渡航認証のことです。観光目的等でカナダに渡航する人が必要な簡易のオンラインビザのようなものです。
観光目的等であってもどこの国のパスポートを持っているかによって必要なビザは違うと思いますが、とりあえず日本のパスポートを持っていればこのeTAで簡単に入国できます。(ややこしいですが、ビザのようなもの、なので基本的にはビザの免除の国が対象です。)
CICというカナダ移民局(カナダ政府)のウェブサイトから申請でき、内容に問題がなければ申請してから数分でeTAの承認のメールが届きます(申請にはメールアドレスが必須です)これを持っていないと日本からの飛行機にも搭乗させてくれないことがあるようです。き、きびしい。。。
カナダのeTAは2016年から導入されていますが、アメリカのESTAは2009年からとeTAより早く導入されたので、ESTAと同じようなものと言えばピンと来る人もいるかもしれませんね。
こちら参考までにカナダ移民局のYouTubeです。
さて、あるあるなのが航空会社のカウンターでチェックイン手続き(カナダ行き、若しくはカナダ経由)をしている間に「eTAは申請しましたか?」と聞かれて、そこで初めて「な、なんだそれ?(汗;;;)」となって搭乗時間のギリギリで、さらに英語(公用語のフランス語も選べます。笑)で申請しなければならず、よくわからん〜〜〜(涙)となりながら申請するケースのようです。
因みに学生ビザやワーホリビザを持っている場合、eTAは必要ありません。となると、既に学生ビザを持っている私がなぜそんな申請をして詐欺に遭ったのかという話ですよね。
実は、今年の夏の終わり頃に、母がカナダに遊びに来る予定なんです。正直、コロナウィルスの影響で本当に来れるかどうか、はたまた来れるとしてもやめておくべきかの問題は大いにありますが、まあ状況が劇的に改善されることを願い、一応準備だけは進めているんですね。というか、そもそもこの旅行を決めたのが1年以上前のことなので、飛行機もホテルも全て予約済みなのです。
実はこのほのこ母、以前もトロントに来てくれたことがあるのですが、最近、パスポート更新を行ったんですね。
そもそもeTAの有効期限は最長5年、申請料金は$7(カナダドル)で、母が前回申請したのは2年前ですが、これ、残念ながらパスポートに紐付いているんですね。なので、eTA自体の有効期限がまだあったとしても、パスポートの有効期限と共に失効してしまいます。
もともと、一番初めに母がトロントに遊びに来てくれたときは、私たちは2人共eTAの存在を知らず(なんせ私は初めから学生ビザを持っていたので自分には無縁のものでした)もれなく母は、羽田空港のエアカナダのカウンターで「い、いーた?!なんだそれ。これが無いと飛行機に乗れないってどゆこと?!カナダに行けぬかもしれぬ(汗;;;)」と非常事態に陥り、しかも申請は全て英語、、と、かなり冷や汗をかいたようです。因みにですが、エアカナダは日本の航空会社とは違い、お客さんにも結構強めですし、ほぼ申請を手伝ってはくれません(笑)まあ、彼らの仕事では無いですからね。。。
当時なんとか申請できた母は、無事に搭乗してトロントに上陸することができたのですが、本当に大変な目に遭ったようです。その時はグランドスタッフから言われた通りのURLで、英語しかない申請画面に更に焦りが募ったようですが(チェックイン終了と搭乗時間がどんどん迫ってくるので)後からゆっくり見ると日本語でも申請できるページを発見したようで、2人してこんな呑気なことを言っていました。
「なんや〜、そりゃ日本人ってどこにでもおるし、日本語のサポートあっても不思議ちゃうわな」「じゃ、次申請する時は余裕やん」
これが最大の間違いだったのですが、この時は知る由もなし!!!
そして、時は経ち、2年後。今回の申請は仕事で忙しい母に代わり、コロナの影響で無職中の私が申請を買って出ました。さらに私はこの代理での申請を去年、叔母が遊びに来てくれた時にも行ったことがあるので、すぐ終わらせられるだろうと思っていました。
私にバトンタッチするまでは、母は自分で途中まで申請を進めていたようです。しかし、申請料金$7の決済がうまく行かずに英語でメールが返って来たそうです。もちろん今回は日本語で申請ですし(※エラーメールは英語)時間もたっぷりあるので焦る必要はありません。私はそのメールを転送してもらい、初めから申請をやり直していきました。問題の決済画面もクリアできて、難なく申請完了までたどり着きました。この時私は、面倒だったので手元にある自分のカナダのクレジットカードを使ったんですね。そして、カナダ政府からeTA申請の承認メールが来るのを待っていました。(と言っても、母のメールアドレスを設定したので、仕事のお昼休みにチェックしといてね、と言っただけ)
ちょっと話は逸れますが、カナダにも日本のように3、4つ?メガバンが存在して、さらに銀行が発行しているVISAなどのクレジットカードの特典がなかなか良いんですね。なので、私もTDバンクというところのカードを持っています。さらに、TDバンクのアプリで口座情報とクレジットカードの明細が一緒に見れるんです、とっても便利!
申請してから数時間後、ふと最近ネットで買ったThe Ordinary(ジオーディナリー)という基礎化粧品の金額が気になり、アプリでカードの明細を開きます。(余談ですが、これ、最近流行のプチプラなのにデパコスの成分と同じというブランドなんです。また、これについて別の記事を書きたいと思います☺︎)
そこで、おや??”CANADA VISA”という項目を見つけます。母から返事はまだないけど、上手く行ってそうだな、と思った私はその金額を見て脳内プチパニックが発生。
110円ってなんだ?
なぜ、円表記??どゆこと?
あ、ちがうちがう。(円なわけないでしょ笑)
$11か。あれ、申請料って一桁だったような??
ちょいちょいちょいちょい。待って。
ヒャクジュウイチドルッテカイテルヨ?!
$110 ??!!
パニック過ぎて数字が読めなくなる事態に(笑)な、なにかがおかしい!!一旦、落ち着いて、再びウェブサイトに行ってみました。すると、異変に気づきます。ちょっと待って。
これ、カナダ政府のウェブサイトじゃない!!!
申請画面の政府ロゴとかが本当にそっくりだったんですね。
あー、これ、やられたやつだな、、、
と思った瞬間、伏線の回収が始まります。
伏線その1
なんかね、転送してもらったメールは英語だったんですが、読んでいる間にひとつ誤字を発見したんですよ。因みに英語では誤字脱字のことを”typo”(タイポ。typographical errorsの略)と言うのですが、政府文書にタイポがあるわけはないと思った私は、こういう表現があるのかな?とスルーしてしまったんです。
伏線その2
前回、叔母のeTA申請を行った際は、母の言う日本語申請を見つけられなかったので、検索して一番上にヒットした画面から政府の該当ページで英語で申請したんですね。でも、今回はデザインや様子がちょっと違ったので、あれ?こんなだったかな〜と思いながら進めていたんです。
伏線その3
転送メールのURLから申請画面に行くと言語選択があったので日本語をもちろん選びました(留学生よ、英語で頑張れという話ですが、日本語の方が断然簡単なので)で、なぜか日本語にも違和感。なんとなく、ペラペラだけど日本語ネイティヴではない人が訳したような感じ。
思い返せば、気付くべきところが何個もあったのに!というか、私でも気付くレベルのタイポはヤバイ(笑)ただ、カナダ政府のウェブサイトと信じて疑わなかったので、頭の片隅の違和感は全て気のせいと思ってしまいました。
改めてこの悪質サイトを隅々読んでみると、サイトの下の方にものすごく小さく ”カナダ政府との提携はしておりません” 、”弊社のサービス費用は移民局の申請料を含めた80米ドルです” と記載されているのを発見しました。摘発とかされた時のちょっとした対策でしょうか…?
何とか取り戻したい一心で、ダメ元でこの悪質サイトのお問い合わせから申請をやめて返金を求める旨の連絡を入れてみました。
さらに、知り合いのカナディアンにも相談して、現状を説明したところ、
カ:なんて可哀想に。気を付けなきゃだめだよ。
そこら中に詐欺があるんだから。
私:で、でも、政府のページにそっくりだったの!
カ:そりゃ人のこと騙すのが目的だから当然、似せるでしょ。
私:でも、めっちゃお金は取られたけど、申請は本当にしてくれるかも。
だから一概に詐欺とは言えないかも。
カ:いやいや、それを詐欺って言うんだよ(笑)
10倍以上の請求されてるのが証拠。申請代行するしないに関係ない!
私:(ぐうの音も出ない)
その後、色々と調べていると同じような被害に遭っている人をたくさん見かけました。しかも、この手のオンラインビザ申請代行業者はたくさんあるようです。許せん!サイト自体を似せて作っていたり、いなかったり、手数料の内容を大きめに記載していたり、いなかったりはそれぞれのようです。
また、eTAだけでなく、ESTA(アメリカの電子渡航認証)でも同じことが起きているようです。
私が言いたいのは、この一言、
みなさん本当に気を付けてください!!
ここからは対策についてです。
1. 日本語を信用しない!
日本語で【イータ申請】のように検索するとカナダ政府ではないウェブサイトが検索結果の上位にヒットすることがあるようです。彼らはSEO対策(検索結果を上位に出す方法)をばっちりしているかもしれませんね。
2. 誤字脱字、怪しい表現を疑う!
もちろんウェブサイトを作っているのは人なので、間違えることはあると思いますが、政府関連の内容にそうそうミスは見られないはず。とりあえず、疑って掛かるにこしたことはないです。
こちらが本物のカナダ移民局のeTA申請ページ。
eTAについての説明は日本語でもありますが、実際の申請画面では公用語の英語かフランス語しか選べません。その代わり、それを訳してくれている日本語解説のPDFがあるので、そちらを参考にすると良いと思います。つまり、申請画面自体が日本語であれば、それはかなり怪しいです。
そうこうしているうちに、会社のお昼休み間になった母から連絡が来て、ざっと一連の流れを説明しました。
かなりショックを受ける母。
そりゃそう。私も2020年でコロナの次にショックな出来事です。
そして、私がお問い合わせしていた申請取消と返金要求のメールの返信も届いているとのことでした。
”お客様の払い戻しの要求を真摯に受け止め、カナダ移民局への申請料を差し引いたUS$74を払い戻したことを確認しました。お客様の銀行によっては、この処理に最大10日掛かることがありあます。”
という内容です。
悲しいですが払い戻されないでしょう(泣)お客様の銀行によってはとありますが「銀行じゃなくてカード会社の問題だよ!」って話です。銀行振込したわけではないので。。。トンズラする気ですね、くううううう。
といわけで、$110は社会勉強の痛い授業料だったと思うことにします。
ですが、これで終わりではありません。後処理がまだ諸々ある!
このサイトが本当に代行してカナダ移民局に申請してくれるのかどうか不明な上に、そもそももう気持ち悪いので、政府ページからもう一度申請し直しました。すると数分後には承認のメールが届きました。今度こそ、本物です。
お次は、クレジットカードの再発行です。母も私もクレジットカード情報をそのサイトで入力してしまっているので、今後も追加で被害に遭わないようにそれぞれカード会社へ連絡しました。(母の場合、決済画面が上手く行かなかったので、引き落とされてはいませんが、もはや決済できたかどうかに関わらず、あちらがカード情報を握っているかもしれないので危険な状況には変わりありません)
残念なことにパスポート情報は簡単に変更できないのでそのままです。
というわけで、私は今日、VISAのカスタマーサービスに電話しました。例によって、アプリ上で銀行の口座情報とカード情報が繋がっています。さらに自分のアカウントから直接カスタマーサービスへのダイヤルが設定されていて、そこから架けるとなんと、本人確認は名前を言うだけでOKでした。簡単、素晴らしい!!!そして、カスタマーサービスの人も電話が架かって来た時点で私の情報を即座に確認できている様でした。
「この$7と$110の決済されてるのが該当の話のことだよね?」ってすぐに聞かれたので、お〜っとちょっと関心。(この銀行のシステム考えた人すごいと思う!)
母も私も無事にカードを再発行手続き終えることができました。これを教訓にもっと用心したいと思います。
もとから用心している人には、ちょっとまぬけな親子のエピソードに思えるかもしれませんが、この記事を見て同じ様な悪質なサービスに気付かず申し込んでしまう人が少しでも減るように、とシェアしてみました。(ちょっと恥ずかしい話ですが。。。)
では、読んでいただきありがとうございました:)
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