#5 どきどきホームステイPart3 カルチャーショック編(トロントならではの多文化?)
こんにちは。ほのこです。
今回もホームステイについて書いちゃいます。たぶんこれでホームステイについては最後ですかね、当分は。笑
私はトロントに来て初めの2ヶ月ホームステイをしていたのですが、大小なりともいろんな驚きがありました。それまでも海外旅行は何度か行ったことがあったのですが、やっぱり海外に住むとなると、いろいろ話が変わってきます。もはやあまりホームステイとは関係なく、カナダのおうち事情だったりします。笑
ではまず、最初の衝撃だった炊飯器の存在から行ってみましょう。
私のホームステイ先でもお米は週4回ぐらいで夕食に登場していました。日本人としてはとってもありがたかったです。ただ、ここでのポイントは週1回くらい、何じゃこりゃ!っていうようなカチカチのご飯が出てくるんですよ。私は日本だとあんまりお米の味とか気にしないし、こだわりのないタイプなのですが、もはや味の問題どころではありません。笑
なぜこんなご飯が出来上がるのか数日、観察していてようやく気付きました。
原因はお前だ〜!
見てください!ボタンが一つしかない。ボタンというより、つまみ?笑
こちらでは炊飯器のことをライスクッカー(Rice cooker)と呼ぶのですが、信じられないくらいポンコツなんです。炊飯器を訳すと英語ではライスクッカーですが、日本人留学生の間では炊飯器とライスクッカーはもう全然別物という認識なので、ライスクッカーといえば完全にポンコツの方を指しています。
「炊く」の一択。
電源ボタンすらありません。つまり、コンセントを差し込んだ時点で電源オンという感じです。炊く時にはこのつまみを下げるだけ。30分もしないうちに出来上がり(はやっ。)つまみがぴよーんと元の位置に戻ってくるので、それが保温ということになります。つまり炊くか保温しかできない!保温をやめたければコンセントを抜く!!(電源ボタンがないので)
まあまあまあ、ここまでは許容範囲内です。
最大の問題が、ホストマザーが一気に大量に炊いたご飯をそのまま放置しちゃうんです。次の日用にいっぱい炊くのは全然良いんですよ、、、?ただ、お粗末な保温状態のまま1日放置され、次の日のお昼ごろ「あ、忘れてたわ」的な感じでコンセントを抜きます。
おーーーい、節電問題どうしたー!(節電問題については前回の#3を読んでいただけたら嬉しいです)
そしてコンセントを抜いたあとも冷蔵庫や冷凍庫で保存されることはなく、次の夕食にそのまま再び登場します。で、それを食べる時には、「このご飯おじいちゃんのお仏壇から下げてきたやつかな?」(at わが家)ってくらいカチカチです。
最終的にホームステイを終える頃には多少のカチカチご飯も気にならなくなりました。慣れってすごい(笑)たぶん、日本のように、”ご飯は余ったら冷凍保存する”みたいな文化?がないんですよね。これをカルチャーショックというのかわかりませんが一番初めのちょっとした衝撃でした。
次は、トイレの使用時のサインです。だいたいどこのおうちでも、ザ北米スタイルでお風呂とトイレはセットになっているのですが、ほぼほぼ使用中サインがないんです!日本だったら、どこのトイレのドアにでも付いているであろう赤と青のアレです。
内側から鍵を掛けたら、外側のサインは自動的に赤になるじゃないですか?!それがないので、中に人がいるかどうかわかならいんです。もっと言えば、そのサインの代わりがこれです。
- 空:ドアを開けた状態
- 使用中:ドアを閉めた状態
トイレのドア、開けっぱなしにするのどうですか???
それこそ今となっては全然平気ですが、当初はザ・オープンなトイレが視界に入ってくるのが、なんだか心地悪かったです。困るのが、逆に閉まっていても人がいるという認識が薄いので、普通に開けちゃうんですよね。そして、使用中に鍵を掛けない私のホームステイメイト。最悪のコンビネーションです(笑)2回ぐらい「わっ!!!ごめんごめんごめん!」ってなりました。
まあ、ただの習慣の違いなのでカルチャーショックとかではないですが、今思い返すと笑っちゃいます。パティ(私の一番仲が良かったホームステイメイト)ほんとごめんね。笑
そして、最後にすごーーーく衝撃だったことはラマダンです。
ホストファミリーはインドネシア系の家族でイスラム教だったんです。でも、ホームステイメイトは全員女の子だったし、初めの方は家の外でホストマザーを見ることもなかったんです(ので、カバーしてる姿を見かけなかった!)で、全く気付かなかったんです。ただ、なんとなく毎日夕方らへん?にみんなで近所に出かけてるなあ、という感じでした。しかも、1週間を過ぎてもなぜかご飯を食べている姿を見たことがない!
ある日、ホームステイメイトのパティに「ママどこ行ったか知ってる?用事あるんだけどいつ帰ってくるかな〜?」って聞くとお祈りに行ったけどもうすぐ帰ってくるんじゃない?っていう返事が。
え?お祈り???って聞き返すとラマダンだしねって言われました。
ちなみにこの時の私の英語力は本当に皆無で “pray”「祈る」と “play”「遊ぶ」の違いを聞き取ることもできず、子供を連れて遊びに行ったのかなと思ってました( playじゃなーい笑)
ただ、ラマダンと言われた瞬間に、は!!それ知ってる!断食するやつだよね?と謎が明らかに。だからご飯を食べるところを見たことがなかったんです!そして、毎日、近くにあるモスク(お祈りするところ)に通ってたんです!
思い返せば豚肉がご飯に出てきたことは一回もありません。しかも、ママが夕食を作っている間に私のことを呼んで、味見して〜と言っていたのもガッテンすぎる!!!もう、それを知った後からほんとに、自分たちは食べれないのに毎日私たちのために3食作ってくれてありがとうの気持ちでいっぱいでした。
もちろんラマダンの約1ヶ月間、1日中飲まず食わずといわけではなく、毎日太陽が沈んで昇るまでは食べても良いのですが、1日1食なんて過酷です。しかもトロントの夏の日没は夜の9時ごろ。つ、つらすぎる。もうね、サンドイッチにレタスしか挟まれてないとか言ってごめんなさい。(#3参照)
ちなみにこの事を教えてくれたパティはキリスト教らしいのですが、昔付き合っていた彼がイスラム教だったらしく、ある程度知ってると言っていました。(色々あったそうです。)
ちなみに後日、ママにラマダン期間って知らなかった、ご飯作ってくれてありがとうっていう話をしたら、え〜!!って逆にびっくりされました。ほぼ毎日、夕食の味見お願いしてたじゃん!って。
そらそう。笑
なんかもうね、トロントならではの多文化が小さなお家の中でも感じられて、日本にいたらあんまり経験することのないことだし、自分の知っている世界の狭さ(ただの無知とも言う笑)を知ることができました。
未だに日々いろんな発見があって、それだけでもトロントに来て良かったな〜と思えます。
読んでいただきありがとうございました:)